ZERO-CUBEが安い理由を素人ながらに考えつつ、裏話

ZERO-CUBEのこと

こんにちは!
広報として勤めている職場工務店で自宅を建てたどっせいやさんです。

夫婦+母の三人で「ZERO-CUBE+BOX」に住んでいます(*´▽`*)

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このブログについて
このブログは、とある片田舎でマイホームを建てることになった私、どっせいやさんが「いち施主」として綴る、健忘録も兼ねたブログです。 家族構成 どっせいやさん アラフォー。建設会社の広報デザイナー兼web何でも屋。前職は雑貨屋の雇われ店長。好き...




そろそろいいかな、と思ったのでぶっちゃける。

どっせいやの会社、ZERO-CUBEやめました。
つか、やめてましたw


そういえばと思って見てみたら、全盛期は160を超える加盟店数だったのに
現在の相談できる加盟店リストが110店舗位でした。

ちょっと減りましたね。

自分の会社がFCを辞めたとはいえ自分の家やお客様の家はZERO-CUBEなので、ZERO-CUBEに対しての愛はあります。
ただ辞めた理由に関しては、会社の戦略的なところであって決してZERO-CUBEが嫌だとか悪いとかFC元と喧嘩したとかそういう話ではないということはお伝えしておきます。

今でも自分の家がZERO-CUBEでよかったとは思っておりますので(==)



で。
ちょっとだけポロッと話す、ZERO-CUBEのこと。

私自身、ローコスト住宅という認識でZERO-CUBEを建てたわけですが
自分の会社では通常の注文住宅(在来軸組工法)も建てているのでそれを比較することができます。

私が知ってる限りで、安くなる理由やZERO-CUBEのことを考えてみようと思います。

元関係者とはいえ、広報は現場に関しては素人なのであくまでも素人が絞った考えてあるということはご了承ください。



ZERO-CUBEが安い理由①工法

ZERO-CUBEは一部を除いて基本的にはツーバーフォー工法で建てられます。
柱を建てていって上棟させる在来工法とは異なり、工場で作られたパネルを組み立てていきます。


こういう感じで搬入されます。



そしてどんどん組み立てられていきます。


在来工法とツーバイフォー工法
上棟の際の大工さん・職人さんの数も違いますし、完成までの日数も1〜2ヶ月変わってきます。
材料の加工一つとっても在来よりも複雑ではないことから、職人さんの単価も抑えられるという傾向に。

人件費を抑えることが出来るので、在来軸組工法と比べたら安くなるわけですね。


ZERO-CUBEが安い理由②ビルダー向け商品(水回りとか)

水回りだとLIXILでユニットバスはAX、キッチンはAS21、トイレはベーシアなど。
ZERO-CUBEで標準とされているのはいわゆるビルダー向け商品というものです。

ビルダー向け商品は、大量生産によってコストを下げて販売されるため通常の価格よりも安く仕入れることができます。
といっても大元となる通常商品との差は、選択できる色の種類が少ないとか、浴室の照明が安価なものになってるとか、多少機能が絞られているとかそんな感じで、決してビルダー商品=安かろう悪かろうということではないようです。

定価での差はそんなにないように見えますが、仕入れの差(いわゆる原価)ではかなりの差が発生します。
例えば、見た目はあまり変わらないようにも見えるベーシアシャワーとアメージュシャワーとか。

確かにね。
吐水部分に継ぎ目がないアメージュシャワー、いいよね。

んで、私も定価差はそんなに変わらないんで〜なんてショールームの営業トークを間に受けて見積もりとったらあらら〜;ってなったことがあります…w


あと、ZERO-CUBEのキッチンが2400mmなんで「2700mm」とかがいいんだけどって言ったら「それ、すごく高くなるがよろしいか???」と言われたことがあります。
まぁそれはそれで場所的な問題でもあるんだろうけども。

それでなくても、ZERO仕様だから安いってのがあるんだよ〜と言われました。


ちなみに仕入れは現行の仕入れルートから仕入れてOKとなっておりますので
メーカーショールーム見積もり→商社見積もり・手配→現場納品 となります。



ZERO-CUBEが安い理由③専用の窓

ZERO-CUBEの窓はYKK apのAPW330なのですが
あの大きな窓がZERO-CUBE専用のものなんだそうです。

一応サイズはカタログにも存在している16015なのですが、たくさん使うから安くしてよって感じでZERO-CUBE用に生産しておるということでしょうか。
いわゆる大量仕入れ・大量発注、と。

で。同じサイズを普通に注文すると高い、と聞きました。へぇ。
質などは手元の資料で確認する限りでは差はないようですが。

こちらも仕入れルートに決まりはないので、現行の仕入れルートであるサッシ屋さんがメーカーに手配して現場に納品してくれます。


ZERO-CUBEが安い理由④打ち合わせが少なく済みやすい

これはうちの会社の在来と比べての比較なのですが…
1から間取りを作る在来の注文住宅に比べると、打ち合わせ回数が少なくて済むことが多いです。

打ち合わせは1回2〜3時間。
営業さんの3時間分+打ち合わせ後のまとめる時間などの時給が発生していますのでそれが数回減るだけてコストとしては結構下がります。

また、間取り変更するとはいえ1から作る設計さんのコストも減りますのでそういった人件費的な面もあるかと思います。


ZERO-CUBEが安い理由⑤付属していないものが結構ある

これは会社にもよると思いますが…

例えばZERO-CUBEの基本仕様では下記のものが付いていません

・居室などの照明(寝室や子供部屋、リビングなどのシーリングが無い…ダウンライトの場所は仕様に含まれる)
・カーテンとカーテンレール
・エアコン
・玄関タイル(うちの会社の場合は仕様に含まれる)
・TVアンテナ(うちの会社の場合は仕様に含まれる)
・食洗機
・エコキュート(電気温水器が標準)


このあたりでしょうか。

ただ、標準に入っていないので自分で安いお店やネットショップを利用したりして安く済ませられる部分もありますので、建てる人次第ですね。


ローコストだからと言って素材が悪いということはない

ある意味、絶妙なバランスなんだなぁと思います。ZERO-CUBE。
外壁や建材に使っているものも、決して粗悪品ではなく。

ZERO-CUBEそのものの標準だと確かに安っぽいというか、建売感あるなぁって感じもしますけど
使っている建材も普通に有名なメーカーが殆どで、かつグレードも低すぎない。

内部で言うと、うちの会社の場合ではありますが…
部材などのグレードも在来軸組工法とあまり変わりません。

あ、檜土台なのか防蟻剤なのかとか微妙な違いはありますけど。

 

結局は会社の方針に左右されるが、うちの会社の良かったとこは?

ZERO-CUBEの評判の良し悪しも結局のところこれなんですよね。

自分の会社がZERO-CUBEを扱っていた時に良かったと思う点は…


・ツーバイでも、上棟後は「自社の在来軸組工法の注文住宅も普段からやっている大工さん」が丁寧に木工事してくれる
・ZERO-CUBEの仕様とあまり差額がないのであれば積極的に良い建材を標準仕様に変更していく(ドアがラシッサだったり、フローリングがエポルカだったり)
・断熱材のグレードアップやエコキュートへの変更は初期の段階で前提として提案してくれる(断る人はほぼいないけど、予算で削りたがる人はたまにいた)
・プランそのままで建てることはほぼなく、間取り変更に自由度が高い(ツーバイならではの制約はある。窓を建物の端にできないとか)
・標準以外の水回りメーカーや建材メーカーを選ぶこともできる(差額は発生するが)
・打ち合わせは注文住宅より少ないが、外部フードや水切りのカラーに至るまで選択肢がきちんとある。

とかでしょうか。

決してプラン通りにしか建てない会社さんが悪いとは言いません。
それはそれで、会社の方針や戦略であるから。

ただ、ZERO-CUBEであれ何であれ、お客様が住む大切な家を建てているという気持ちがあること。
いい家建てるぞって気概があること。
そういうとこ、良いなってか、割と好きです。弊社。

前に加盟店さんと交流いくつかしたことあるんですけど、ある程度の大きさの会社さんになると一軒一軒細かい仕様は決めていけないので数パターンに絞って選択肢を少なくしていると言うのは聞きました。



こんなアレンジがあったよ

ZERO-CUBEは基本的にアレンジが自由です。
なので加盟店によって色々なアレンジがされます。

私がこれまでに見たZERO-CUBEのアレンジだと…


・LDKを吹き抜けにしてキャットウォーク
・階段を玄関脇に移動して扉をつける
・吹き抜け全部塞いで一部屋追加
・+BOX上のバルコニーに行く扉を廊下につける
・+BOXを洋室や土間にする
・+BOXに勝手口や外に出られるドアや掃き出しをつける。
・増床して真四角ではなくなる(もはやCUBEじゃない 笑)
・バルコニーをサンルームに
・玄関にデッキやポーチを作る
・バルコニー潰して屋根に変更


…とかありました。


年末だし、いっかw

今回の記事は公開にするか悩んだんですけれど、せっかくなので2023年に置いていこうと思いますw
いうても大したことは書いて無いですけどねw


正直、ZERO-CUBEの「私たちにちょうどいい家」ってキャッチコピー、まぁぴったりなんじゃないかって思います。

家はかけようと思えばいくらでも費用をかけることができます。
無理しない程度に、選んで好みの家を建てることができる。

ZERO-CUBEは家という箱を作って、その箱の中での生活をどんどん楽しもう!みたいな感じなので
建ててから家に何を詰め込んでいくか、楽しんでいくか。

そうなると、家に望むのは現代の住宅基準での快適さと、ちょっとの好み。
そしてコスト。後から入れ替えにくい住設の仕様も大事。

必要な部屋数や広さが合えば、それでいい。
大体暮らしやすい動線がうまくできてる。
それがZERO-CUBEのいいところ。

その形を自分と家族が快適に活かせると思ったら、それはもういいんじゃないですかね。

 

 

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